こんにちは!わろたんです!
今回は朝永振一郎著『鏡の中の物理学』を紹介していこうと思います。
以下のような流れで紹介していきます。
ご自分の興味に合わせて読んでください。
鏡の中の物理学 (講談社学術文庫)
朝永振一郎ってだれやねん!
前回の反省を踏まえて手短に朝永博士について紹介いたします。
手短にいくぞー、手短に。
朝永振一郎博士は、量子電磁力学と呼ばれる分野で活躍した人物です。
前回紹介した湯川博士とは、高校・大学と同期(正確には一つ違いだが学年は一緒)でした。
二人とも京大を出ています。
ちなみに『旅人』によると青年湯川から見た青年朝永は
「限界を心得ながら、うまい考えを出すというタイプの人」
だったそうです。
関連記事: 日常が刺激的に!!湯川秀樹著『旅人』
とある人に聞いた話によると、二人の院生時代の話も中々面白くて
青年湯川は非常にせかせかと論文を読んでいたそうです。
それに対して青年朝永は非常にのんびりと好きなように勉強に励んでいたそうです。
このように非常に対照的な気質の二人ですが、同じ京大ということもあり、頻繁に交流を持っていたようです。
本題とはズレますが、今院生の方は、当時の大学院の様子や社会情勢などが透けて見える部分が多いのでおススメです。
当時から日本はあまり変わっていないのかもしれない、と思わせる部分があります。
よし、なんとか手短にできたかな。
『鏡の中の物理学』の魅力とは?
『鏡の中の物理学』の特徴であり魅力であるもの、それは何といっても
その独特な語り口
でしょう。
みなさん、物理学者の書いた書物というと、いかにも小難しく、偉そうに語っていると想像する方も多いのではないでしょうか。
しかし、この本は非常に平易な日本語・物語で、物理学をわかりやすく伝えています。
どのような口調かというと、「~なんですよ」や「~ですねぇ」というような優しく語り掛けるような口調が主で、「~である」のような堅苦しい言い方は出てきません。
そして数式は使わず、全て言葉で説明されています。
なので、数式を見るとアナフィラキシーショックを起こしてしまうけども、科学の話は大好きという方にも是非おススメの本です。
また、物理を志す方にとっても、量子力学をより良く理解するうえで非常に良い本だと思います。
一般的な言葉で再度説明されると、また違った見方というか、もっと身近に物理を感じることができると思います。
この本には有名な「光子の裁判」が収録されています。
光というものが波でもあり、粒子でもあるという意味不明な性質から導かれる結論は一見の価値ありです。
まとめ
鏡の中の物理学 (講談社学術文庫)
いかがだでしたでしょうか。
専門書を読み漁って、少し疲れた時の息抜きなんかに最適な本だと私は思います。
物理の楽しさを思い出させてくれる良い本だと思います。
次回は時期的にちょっとズレてますが、小休止として、私が大学院入試のときに使っていた参考書などを紹介しようと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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